読売新聞に掲載されました
本日、2月24日土曜日付の読売新聞12版『防げ 若者の自殺』という連載の5回目にあんじゅへの取材記事が掲載されました。
今までにも取材お申し込みをいただいたことがあります。
子どもを亡くした親の立場でお伝えしたい事は多々ありましたが、お断りをすることがほとんどでした。
ところが今回の取材お申込み~取材~記事の掲載という流れの中で、二人の記者さんが担当をしてくださったのですが、お話をすればするほど、そのお人柄に触れることができました。
丁寧に聞き取りを進めてくださり、私たちの思いを大切にしてくださったのです。掲載された記事をご覧ください。
以下、あんじゅ取材部分の文章の抜粋です。
「どんなにつらい過去でもなかったことにはできない。悲しみは乗り越えるのではなく、一生抱えていくもの」
子どもに先立たれて苦しむ親たちに、横浜市の南山みどりさん(64)が優しく語りかける。自死で子どもを亡くした親の集い「あんじゅ」。月1回、同市内で語り合いの会を開き、12人程度が参加している。
代表の南山さんは1996年に次男(当時21歳)を亡くした。暴走族とのトラブルに巻き込まれた4人の子を助けたことで逆恨みをされて、次男がリンチを受け、大怪我をした。警察への相談後も「家族にも報復する」と脅され、次男は次々とトラブルに巻き込まれた。
「しっかりしなさい!」と叱責をすることが増え、約2か月後に次男は自ら命を絶ってしまったことで、自責の念に長年苦しんだが、「子を喪った親が集える場を作りたい」と2010年に「あんじゅ」を立ち上げた。
神奈川県の40代女性は、いじめを受けていた高校1年の長男を12年に自死で亡くした。インターネットで「あんじゅ」の存在を知り、「わらをもつかむ思い」で参加。参加者は皆、同じような立場なので、安心して胸中を話すことができた。
「自死に対する社会の偏見は根強い。『子どもを死なせた親』と言われ、どんなに頑張っても自分の存在を否定されているような感じがして、人と関わるのがつらい。ここは同じような立場で本音を語り思いっ切り泣くことができ、素の自分になれる」と打ち明ける。